海洋精神

海を愛する人

 自然の力は偉大です。ゆえに、海を愛する人は驕慢になることができません。海にはそのような偉大さがあります。海の門を開いてのぞいてみれば、そこには無尽蔵の魚がいます。黄金色から金色、青色と、ない色がないほど多くの魚族が暮らしています。陸地と海の中を比較してみれば、どちらがより美しいでしょうか。陸地も美しいでしょう。しかし、陸地には、花と蝶と、それから美しい鳥もいるでしょう。しかし、それらのものは単調です。花は動きません。海にいる豪華絢爛な色をもった美しいすべての生き物は、踊りながら活動しているのです。ですから、どちらがより美しいですか。陸地が美しいですか。海が美しいですか。海が美しいのです。

 重要なことは、海に対する時には頑固であってはならず、柔軟性がなければならないことです。そうでなければ、海で生き残ることはできません。海に行く人間は柔軟でなければならず、あらゆる状況に対処できる者とならなければなりません。例えば陸地では、人々は日中働いて夜は休みます。海ではそういうことはありません。海では昼も夜も働かなければなりません。なぜならば、潮は常に動いており、魚もまたそれに従って動くからです。ある潮と魚が夜やって来る時には、夜働かなければなりません。

 さらにたとえ完全なスケジュールを作っていたとしても、台風が来ればそういうスケジュールは全くあきらめなければなりません。自分自身の意志だけで動くことはできません。環境に適応し、どのような状況にも対処できるように調和しなければなりません。陸地においては、ほとんどすべてのことは、計画し、目標を立てることができますが、海ではそうはいきません。陸上にいると、人間は自然と対決し自然を支配しようとします。海はそうすることを簡単に許しません。それゆえ人間は、環境と共に生きること、いかにして柔軟性のある者として生きるかということを学ばなければなりません。海に出かけて行く人間は、自然と対決するかわりに調和するように試みなければなりません。

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